「メガプロンプト(Mega Prompt)」とは、通常のプロンプト(入力文)よりも大規模かつ詳細に設計された指示文のことを指します。
ChatGPTのような大規模言語モデルに対して、単純な一文ではなく、複数の条件・役割・文脈・ルール・例示などを盛り込み、期待する応答の精度や一貫性を高めるために使われます。
特徴
- 長大な構造
数百〜数千語に及ぶこともあり、体系的な指示を含む。 - 役割指示
例:「あなたは経験豊富なコンサルタントです。次の課題に対して提案を作成してください…」 - ルール明示
出力フォーマット(表形式・JSON・Markdownなど)や禁止事項、トーン(丁寧・カジュアルなど)を指定する。 - 思考プロセスの誘導
ステップ・バイ・ステップで回答するよう促したり、推論の順序を規定する。 - Few-shot / Zero-shot 要素
過去の例(インプットと理想的なアウトプット)をいくつも含めることで、学習済みモデルに追加の「即席学習」をさせる。
メリット
- 一貫性の高い出力
短いプロンプトだと回答がぶれるが、メガプロンプトで条件を固定すると安定する。 - 複雑なタスクの実行
例:ドキュメント生成、コードレビュー、シナリオ設計など。 - 人手による後処理の削減
デメリット
- 長すぎるとモデルが混乱する場合もある
- トークン消費量が増える(コスト増)
- プロンプト設計の工数が大きい