プロパティベーステストとは

プロパティベーステスト(Property-based testing)は、ソフトウェアのテスト手法の一つです。従来の例示的なテストケースを作成する代わりに、テスト対象のプロパティや性質を定義し、ランダムな入力を使用してそれらのプロパティが満たされるかどうかを検証します。

通常、プロパティベーステストでは、ランダムなデータを生成するためのジェネレータを使用し、プロパティを定義します。そして、このプロパティがテスト対象のコードやシステムに対して常に成り立つべき条件を指定します。その後、このプロパティが満たされない場合には、その具体的な入力データを出力し、問題の発生箇所を特定することができます。

プロパティベーステストは、特に複雑なシステムやユーザの入力が多岐にわたる場合に有用です。例えば、データ構造の不変条件、アルゴリズムの性能特性、あるいはプログラムの安全性やセキュリティに関連するプロパティをテストするのに適しています。代表的なプロパティベーステストのフレームワークとしては、QuickCheckやHypothesisなどがあります。